―
|
理事長になる前と、なった今では、何か変化はありましたか? |
| 篠原 |
「特に目立ってはないですけど、今まで特に、話をしたことがなかった人と、話をするようになった、というのはありますね。理事会とか、総会を通してそういう場が持てますよね。それと、そういう場に出席していると、問題があれば、リアルタイムで耳に入ってくる、ということでしょうか。出席してないと、後で「理事会議事録」として配布される時にはじめて知ることになりますけど。」
|
| ― |
それで、問題が起これば、どうすべきなのか、考えて判断されますよね。 |
| 篠原 |
「そうですね。理事会としての方向性を決めて、まあ、当然皆さんの意見を集約して、ということですが、形式的にでも最終的にハンコを押す、という重圧みたいなものはありますね。」
|
| ― |
例えば、隣同士で迷惑になるような大きな問題が、もしあったら? |
| 篠原 |
「難しいですよね。もし、そういう問題があったら、うちのマンション規約上に反する立場は取れません。‥でも、だからといって、個人を特定して、その人に対してどういう処置をしようだとか、そこまでつっこんだことはしたくないんですよね。そこまでしたら、マンションがギスギスしちゃって、住みにくいものになってしまいますから。」
|
| ― |
もし、問題が起きたらどう対処しますか? |
| 篠原 |
「管理会社にお願いして、掲示板で啓蒙する文書を貼ってもらって、気をつけてもらうようにやんわりとお願いするとか、ということになると思います。」
|
| ― |
そうしてみると、やっぱり、理事長の役って、持ち回りの方がいいかもしれないですね。
住んでいる人それぞれが、違う立場に立ってみたほうが。 |
| 篠原 |
「そうですね。マンション全体として、見る目ができる、という意味で、いいと思います。例えば、駐車場一つを挙げてみても、以前は自分のスペースがきれいだったら、他の所まで目がいかなかったですけど、こういう立場になったら、他の所も気になるようになりました。それと、理事長になる前は、仕事が忙しいとかで、総会に出席していなかったんですよ。でも、やっぱり総会には出席しなきゃいけないなー、と思うようになりました。せっかく総会を開いても、集まっている人が少ないと、寂しいものがあります。まあ、問題の多いマンションじゃなくて良かったんですけど。」
|
| ― |
今日は本当にありがとうございました。 |
| 篠原 |
「こちらこそありがとうございました。」
|
理事長の仕事について、「たいして取り仕切ってないですよ。」と笑いながらおっしゃる篠原さんでしたが、お話を伺ってみて、マンション全体の取りまとめ役って、なくてはならないものだと、改めて感じました。住んでいる人々の、周囲に対する気遣いやマナーが守られ、管理もしっかりだと、理事長の役割についても、住んでいる人々にとって、あまり気にならないのかもしれません。でも、いつどういう問題が発生するかはわからないし、総会を通じてのコミュニティー意識、連帯感というものが生まれれば、より快適なマンションライフになるのではないかな、と思いました。
|
| ※注1‥‥選出方法は、各マンションによって異なります。 |